マジックディップ 使用方法Q&A

※下記の内容は2018年以前のみんカラブログの記事をホームページ用に転載した過去ログとなります。

 

○ラバーディップ 油性タイプ取扱説明書とQ&A
◆使用方法◆
1.塗装する前に、よく脱脂をして、油脂、水などをしっかり取ってから、お塗り下さい。
2.塗料をよく混ぜてから、濾紙を使って、ガンに入れてからお塗り下さい。(オーバーミストを避ける為に低圧ガンで塗ったほうが綺麗に塗りあがります。)
3.塗り重ねる場合、はじめはハジキを防止する為にバラ吹きで塗り、2回目はミディアムコート、3回目以降はミディアムウェットで塗っていきます。回数を重ねるごとにより強く、剥がし易くなります。推奨塗装回数ウェットコートで5~6回程度。 ※色を付ける事より色が付いた後、膜圧を付ける事を目的としてください。尚1回目から遅乾シンナーを使用したりウェットに塗った場合はシンナー成分がボディの塗装を侵す可能性がありますので十分注意してください。
4.マスキングは乾く前に剥がしてください。乾いてしまいますと塗料も一緒に剥がれてしまします。乾燥後はつまんで、ゴムを引きはがす用に、塗装を取ることが可能です。
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◆使用上の注意◆
※厚塗りをしないと綺麗に剥がせません。
※この塗料には有機溶剤が含まれるため塗装時に下地のプラスチックパーツ(ABS・PP・ポリカーボネイト)やゴムモール等を浸食する恐れがあります。
※布、木などの浸透する素材やゴム類などには使用できません。
※もとの塗膜の状態が悪い(密着不良等)と、塗装が縮んで剥がれる事があります。
※仕上がりのカラーはモニターの環境や印刷物の紙質や品質により画像色と異なる場合がございます。
※ゴミ、ホコリ等の付かない場所でご使用ください。
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◆注意事項◆
・用途以外に使用しないで下さい。
・幼児の手の届かないところに保管し子供がいたずらをしないように注意して下さい。
・有機溶剤が含まれているため、長時間溶剤のにおいを嗅ぐと有害です。塗装中又は乾燥中は、換気をよくし、
においが無くなるまで換気に注意して下さい。
・直射日光の当たる場所や車内での保管は避けて下さい。塗料を吹き付けるときは、人にかからないよう風向きに注意して下さい。
・捨てる際には中のガスを十分に抜き、他のゴミと区別して捨てて下さい。
・洗車用のジェット噴射や、高圧洗車はお控えください。
・塗装面は強くこすらないでください。剥がれる原因になります。

Q&A

Q塗料の原材料は何ですか?
A合成樹脂と顔料です。詳しくはMSDSをご覧下さい。

Q車のボディならどこへでも塗れますか?
Aウレタン系の塗装が施されている場所なら基本的にはどこへでも塗れます。しかしいきなりウェットで塗った場合、シンナーの選択を間違えた場合、塗装の塗装面に傷がある場合、補修塗装が適切に行われていない場合、オールペン車両などは下地の塗膜を侵食する場合があります。尚使用するシンナーによってはマスキングをした上からでも下地を侵食する場合がありますのでご注意ください。(ヘッドライトなど)※※水性タイプの方が侵食の心配は極めて低いです。

Q塗れない場所はありますか?
A木や布、ポリカーボネイト(ヘッドライト・テールランプ等)やアクリル(ドアバイザー等)PP、PE、スチロール等のプラスチックパーツへの直接の塗装はお勧めしていません。しかしその上にウレタン塗装がされていれば塗ることが可能です。また劣化したゴムモール等も同様にお勧め出来ません。鉄やアルミ等の鉱物には何の問題も無く塗装が可能です。

Q何で希釈すれば良いですか?
A下地への侵食を防止し快適な塗り心地とスムースな塗り肌を実現する専用希釈剤マジックディップシンナーをお勧めしております。ただし一般的なウレタンシンナーでも希釈する事が出来ますが下地への侵食にご注意下さい。いずれの場合も被塗膜の状態により相性がございますので必ずテストしてからご使用下さい。また遅乾シンナーは塗りあがりの仕上げにのみ仕様してください。(乾きが極端に遅いシンナーは蒸発が遅い分シンナーが塗膜と触れている時間が長いため侵食の原因となります)

Q希釈率はどのくらいですか?
Aスプレーガンで塗装する場合、通常のマジックディップは主剤に対し100~150%です。(1Lの主剤を150%で希釈した場合、出来上がりの塗料は2.5Lになります) また色や用途、気温、湿度によって希釈率も変化しますのでその都度お試しになってからご使用ください。※下記は弊社が推奨する希釈率です。ご参考にしてください。
マットブラック=130~140% パール&メタリック&トップコート=150~160%以上

Q専用シンナーに種類はあるのですか?
Aはい。用途によって異なります。大きく分けてノーマルのラバーディップ用シンナーとトップコート用シンナーに分かれています。またそれぞれ季節や用途によって蒸発(乾き)のスピードが異なるものを用意してありますのでペインターの好みによって塗り方を調整する事が可能です。シンナーの乾きが極端に遅いと塗装面に滞留している時間が長くなり侵食の原因になりますので気温にあったシンナーを選択下さい。

Qスプレーガンは何を使用すれば宜しいですか?
Aパーツ単体での塗装の場合、推奨口径は1.3~1.5mmの低圧ガンをお勧め致します。オールペン等広い面積を一気に塗る場合は1.5~2.0mmのスプレーガンや容量を多く使う場合は別体タンクのスプレーガンをお勧めします。お好みにより使用するガンをお選び下さい。またコンプレッサーが無い場合やもっと手軽にラバーディップを楽しみたい方に向け家庭用電源さえあれば塗装が出来る電動ディップガンの用意もございます。

Q塗装前の処理はどのように行えば宜しいですか?
A十分に洗車・脱脂処理を行ってください。これを怠るとハジキの原因になります。ただし使用される脱脂剤が被塗面を侵さないかどうかを端でチェックしてからご使用下さい。脱脂はブラシなどを使用し入念に行うことをお勧め致します。

Q刷毛やローラーで塗ることも可能ですか?
A可能です。しかしスプレーガンで塗装するより材料の粘度を高くして塗布してください。目安としては主剤に対し20~50%です。塗りやすい粘度に調整してください。

Q通常の塗装と比べて塗り方は違いますか?
A基本的にはいっしょですが考え方が違います。通常は塗膜を厚くしない方が良いとされていますが、本塗料は色が完全に付いた後でも十分な厚みを付ける事を目的に塗らなければなりません。まず1~2回バラ吹きを行ってから3回目以降は厚塗りをしてください。合計6回程度の厚塗りを推奨します。

Qグロスとマットの名称と違いを教えてください。
Aグロス=ツヤ有り マット=ツヤ消し という意味です。
またラバーディップはマット塗装が基本となります。グロス仕上げにする場合はマット塗装を塗り重ねた後、その上にハイグロストップコートを2~5回お塗りください。メタリックやパールを吹いた後はマット塗装でも最後にマットトップコートを塗ると塗り肌がよりスムージーになります。

Qプリウスのボンネット1枚を塗る場合、どの位の料を使いますか?
A色や塗膜の厚みにもよりますがシンナー希釈済みの塗料で700ml~1000mlが目安です。

Q車のオールペイントをする場合、どの位の料を使いますか?
A色や塗膜の厚みにもよりますがマットブラックの場合、シンナー希釈済みの塗料で軽自動車なら10~13L(原液4~6L) 中型車(プリウス) 18~23L(原液8L) 大型車(アルファード) 23~30L(原液9~11L)が目安です。

Q色褪せはしますか?
A保管状況によりますが特に気にする程のことはありません。ただしウレタンの塗装と同じようにラバーディップした上からステッカーを貼ったものをしばらく経ってから剥がした場合、色やけする場合が有ります。また鮮やかな色(ネオンカラーなど)は紫外線に弱いため色褪せします。

Qマスキングや塗り重ねは出来ますか?
A可能です。しかし塗装が乾かないうちにマスキングを剥がさないと一緒に固まってしまいます。重ね塗りする場合は1色目の塗料が完全に乾燥してから塗ってください。また表面の状態によっては中性洗剤やアルコール等で表面を拭き綺麗にしてから塗装することをお勧め致します。塗り方は通常同様にバラ吹きから行ってください。

Q乾燥時間はどのくらいですか?
A剥がせるようになるまでには自然乾燥で夏期 30分~50分 冬季 100分~140分 です。ただし塗膜の強度がしっかりと出る完全乾燥までは半日位置くことをお勧めしております。触れるようになるのはもっと早いです。

Q焼付(強制乾燥)は可能ですか?
A専用の塗装ブースなら初期乾燥後50~60℃で30分が目安です。

Q調色は可能ですか?
Aはい。可能です。世界で一台のラバーディップをお楽しみ下さい。

Q対象物の色を変えることを目的にせず、保護の役割で透明な塗料を塗装する事は可能ですか?
Aはい。可能です。ラッピングフィルムとは違い塗装なので継ぎ目も無く、耐久性のあるゴムのコーティングで大切な愛車を飛び石や傷から守ります。またUVも100%カットしますので日焼け防止にも役立ちます。新車の塗装の状態を保つことで再販の際の査定額UPにも繋がります。

Q剥がれてしまった箇所を補修する事は可能ですか?
A上からタッチアップ塗料で補修すると綺麗になじみますが、基本的にはパネルごとの塗りなおしをお勧めしております。

Q塗装の上からカッティングシートは貼れますか。
A貼れます。ただし塗装工程で表面がざらついてしまった場合は密着が悪くなります。

Qコーティングを施した車両に塗装はできますか?
A施したコ-ティングにもよりますが一度脱脂剤で完璧に落としてから塗装をしてください。コーティング剤が残っているとハジキの原因になります。

Qソリッドカラーの塗り方のコツを教えてください。
Aボディの元色にも寄りますが、黄色やピンクや水色はベースに白、赤やオレンジは白、グレーなどを下吹きすると色の染まりが良くなります。単体で染まりの悪い色(黄色など)もありますのでご注意ください。黒や濃色系はそのまま塗装してください。

Q着色メタリック・パールの塗り方のコツを教えてください。
Aソリッド色以外の塗料は基本的に3コート塗装になりますのでいきなり着色メタリックやパールを塗るのではなくソリッドカラーで下地を染めたあと、その上から着色メタリックやパールを塗ることをお勧め致します。※1色目からボディに直接パールやメタリックを塗ると剥がした後ボディにパールやメタリックの粒子が残る場合があります。使用する下地色は黒を中心に白やその他の色でも問題もありません。また着色メタリックやパールの色によっても染まり方が違うため上記はあくまでも参考とお考え下さい。
尚パールやメタリックなど粒子があるものを塗装する場合、塗膜の表面(さわり心地)をスムースにする為に最後にトップコートクリヤー(マットorグロス)を塗る場合もあります。

Qパール色とソリッド色を混ぜる事は可能ですか?
A可能です。上記の2つを混ぜれば2コートパールが出来上がります。お客様のお好みで調色をお楽しみ下さい。またその塗料を下地塗装に利用する方法も良いかもしれません。

Qネオンカラーの塗り方のコツを教えてください。
A下地に白を塗ってからネオンカラーを塗装してください。

Qラバーディッププロテクション (透明クリアー)の塗り方のコツを教えてください。
A元もとのボディの状態を可能な限りキレイにしてから1回目はバラ吹きを行い、徐々にウェットに塗ってください。塗る回数はバラ吹きを抜いて3~5回です。尚シンナー希釈が濃いと塗料が糸状になることがあります。 また塗料の希釈にはトップコート用シンナーをお使い下さい。(乾きは早めです)

Qウェットに吹き込んだところとそうでないところに塗装のムラのようなモヤのようなものが出来てしまいました。どうすれば消えますか?
A塗料の伸びを良くしざらつきを防ぐことを目的とした専用シンナーの特性上、ウェットに塗るとモヤが出る場合があります。その場合は上からバラ吹きを1~2度行うと簡単に消すことが出来ます。尚、トップコート用シンナーはモヤが出ませんが乾燥が早いです。

Q塗装の最中に表面がミストでザラついてしまいました。どうすれば宜しいですか?
Aある程度のザラつきならその上からウェットで塗装する事によりなじんでくれます。あまりにもひどい場合は一度剥がしてからもう一度塗装してください。

Q塗装の最中に塗料が垂れてしまいました。どうすれば宜しいですか?
Aあまりにひどい場合は一度はがしてから塗り直しになりますが、軽度の場合は刷毛などにシンナーを浸して表面をなでるようにこすると多少消えます。その上から再度塗装して凹凸をならして下さい。

Q洗車やワックスは可能ですか?
Aはい。可能です。洗車機にも耐えうる吸着力があります。しかし塗装の品質保持を考えると手洗いでの洗車をお勧め致します。弊社で販売しているラバーディップ専用のコーティング剤や専用シャンプーをご利用下さい。

Qグロスのトップコートやプロテクションディップを塗った後、塗装の表面が若干ペタペタするのですが。
Aゴム性の塗料のため否めない部分もありますが、太陽の下で数日乾燥させるとやがて落ち着いてきます。または専用のワックスを利用することでベタ付きを抑えることが出来ます。

Q塗料の保存期間を教えてください。
A保管条件にもよりますが1~2年とお考え下さい。直射日光を避け完全に密閉して保存してください。

Q一度使用した塗料でも再利用が可能ですか?
Aはい。可能です、しかし一度シンナーで希釈した塗料の方が早く劣化します。

Q剥がす場合はどうしたらよいですか。
A誰でも簡単にはがす事ができます。ミスト状になっている所はタオル等でこすって落としてください。細かい所は割り箸を鉛筆削りで尖らしたものを使うと効果的です。またシリコンオフで溶かす事も可能です。その際は対象物への侵食に気をつけてください。 ミストが細かい所まで入り込んでしまい中々取れ無い場合はブラシのようなものを使うと効果的です。剥がす作業をショップに依頼することも可能です。

Q耐久年数はどのくらいですか?
A使用環境にもよりますが1~2年が目安です。また2年以上の使用も可能ですがディップを剥がす際、塗装の薄い所はゴムの経年劣化によりちぎれてしまう場合があります。※剥がれなくなる事はありませんが多少の粘着が残る場合があります。その場合はシリコンオフで軽く拭き落として下さい。

Qヘッドライトやテールレンズへの塗装は難しいと記載されていましたが、何かよい方法はありませんか?
Aプラスチックパーツへ油性塗料を塗装する場合、侵食の心配は完全には免れませんが、専用シンナーを使えば問題無く塗ってはがせる場合があります。※ヘッドライトの状態による。また一度レンズに一般的なウレタンクリアを塗り、表面をクリアコーティングしてからラバーディップを塗る方法もございます。水性塗料であれば上記の心配はありません。

Qディップでオールペンした車両を全て剥がす場合、時間はどのくらいかかりますか?
ABMW3シリーズなら二人がかりで4~6時間です。

Q耐熱温度は何度ですか?
A-35~100℃です。

○ ラバーディップ 水性タイプ取扱説明書とQ&A

Qどうやって塗れば良いですか?
A塗る前に脱脂をするなど基本的な塗り方は油性塗料を参考にしてください。

Q何で希釈すれば良いですか?
Aすでに希釈済みですのでそのまま使用してください。粘度が高い場合は水で希釈するか水性塗料専用の希釈剤を使用してください。※希釈剤との相性もあるので十分テストしてから使用してください。

Qスプレーガンは何を使用すれば良いですか?
A水性塗料対応のガンを使用してください。洗浄は水で行ってください。

Q塗り方にコツはありますか?
A一度に厚く塗らず、薄塗りを5~7回重ねて下さい。一度に厚く塗ると乾かず垂れの原因にもなります。冬季は特に乾きが悪いので焦らず十分な時間をかけてお塗りください。

Qマスキングは出来ますか?
A可能ですが難しいです。

Q油性の用に剥がすときに弾力がありますか?
A完全乾燥するとゴムというよりフィルムに近い状態になります。

Qヘッドライトを塗りたいのですが、水性なら下地への侵食の心配はありませんか?
Aほとんどありません。ヘッドライトやテールレンズにも安心して塗装することが可能です。塗ってはがせるスモーク塗装をお楽しみ下さい。しかし厳密には水溶性なので100%を保障するものではありません。

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